黒松の剪定
当園では黒松の剪定は年2回を基本としています。木にもそれぞれ個性があって、葉の長さや固さ、密度、芽の出方、枝の具合などが少しずつ違っています。それを見極めながら仕立てていくために、年2回を基本として、3回、4回と手を入れる木もあれば、1回だけにして休ませてあげる木もあったりと、その木にとってベストと思われる剪定を心がけています。
まずは黒松について
黒松ってどんな樹木?
双幹の黒松 黒松(クロマツ)はマツ科マツ属(詳しい分類は
こちらをごらんください。)の樹木で、赤松とともに日本を代表する二葉松の樹木です。二葉松とは短枝に葉を2枚つける種類の松ということです。(これに対し、ダイオウショウは3枚、五葉松は5枚の葉を短枝につけます。)樹勢は旺盛で海岸などの痩せ地でも元気に成育します。肥料はそれほど必要とせず、逆に肥料が多いと枝が間延びしたような樹形になってしまいます。陽樹であるため、日当たりのいい場所に植える必要があります。
黒松や赤松は頂芽優勢であるため、先端の葉がある部分からしか新しい芽を付けません。したがって枝を葉のない部分で切ってしまうと、もうその枝から新しい芽を出すことはできません。
黒松剪定の基本
黒松の剪定は、基本的には大きく分けて2つあります。1つはみどり摘み(芽摘み)で5月下旬から7月上旬に行います。もう1つはもみ上げ(葉むしり)といい、11月から2月頃までに行います。当園ではそれに加えて4月から5月に新芽の間引き作業を行っていますが、ここでは剪定の基本であるミドリ摘みともみ上げについて紹介します。
・みどり摘み(芽摘み)
しばらくお待ち下さい。
・もみ上げ(葉むしり)
もみ上げ(葉むしり)とは、11月〜2月にかけて行う作業で、多くは12月末までに終わらせて、美しい姿で正月を迎えたいものです。当園ではだいたい11月〜12月中頃までで行っています。この葉むしりの基本は、当年葉を残し、前の年の古葉を手でむしることです。黒松は手を入れないでおくと大体2年くらい葉がついていますが、1年経つと葉が黄色くなってきて見苦しくなってきます。そこで樹形が整った松は毎年きちんと行ったほうがいいでしょう。ただし、樹勢が衰えているものや幹を太くしたいなどの場合では、葉むしりをせず、剪定整枝だけに留めておくことが大切です。また同じ木でも日当たりのいい枝と違い、内枝など弱い枝では、全ての古葉をむしるのではなく、少し古葉を残しておくと翌春に芽がよくあがります。
葉むしり前
葉むしり後
葉むしり前
葉むしり後
上の写真は葉むしり前と後の黒松全体の様子です。全体的にすっきりして古葉を取り除いたせいか葉色もよくなっているのがわかります。
葉むしり前
葉むしり後
葉むしり前
葉むしり後
枝の葉むしり前後の様子です。将来の枝の形を想定して剪定し、古葉を取り除いていることがわかります。このように
作業風景
当園ではこのように脚立を立てて作業しています。
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